GREECE 9

アテネから列車で5時間のメテオラの旅に出ました。
岩山が聳え立つ神秘的な場。

カランバカの修道院を訪ねた後に、カストラキのホテルに泊まりました。
カストラキの町も大いなる岩山に囲まれた神聖な土地です。
フロントで現地の地図をいただきました。

「まるで他の惑星のようね」と、辺りを見渡しオーナーに言うと、彼も15歳の時に、初めてこの地を訪ねてそう思ったそうです。

地図をみると、不思議な岩が目に留まりました。
女神のように見えたのです。

「貴方は散歩しながら、山を少し登って、教会に行く事もできるし、もう少し上がると面白い岩があるの…」後からスタッフの女性が教えてくれました。
部屋で落ち着いてから、私は土地の神様にご挨拶も兼ねて、散策に出かけました。

クリアな空氣が心地よく、山道も楽しく歩けて、しばらくすると教会を見つけました。
お祈りをして、スタッフの彼女の言葉を思い出しました。

「もっと上がる道…?

まさか、この細い山道?

草木に覆われて先が見えないけど…


………やぁーめた!」

と、潔く諦めました✌️

ホテルに帰ると、彼女が
「楽しんでる?」と聞くので、

「散歩にいったよ、教会も見つけたの」と、話しました。

例の岩の話になり、「全然見えなかったけど、まさかあの細い道の事?」と聞くと、そうらしいのです(驚)

やはり地元の感覚を熟知している人と、初めて訪ねた私じゃ、ハードルが違うんだなぁ…と、感じました。

「私は毎朝、ヨガと瞑想をするんだけど、芝生を使っていい?
あ、でも朝露で湿っているかなぁ…」
と、聞くと、

⁡後ろに立っていたオーナーが、
「もちろん、大丈夫だよ。そしてこのテラスは君のスペースだから自由に使って」と、笑顔で話してくれました。

翌朝のマウンテンヨガは、心地よくて細胞に沁みました。
私はかなり満たされて、ご機嫌になり、そのまま散歩に行く事にしました。
朝日を浴びて、氣持ち良さそうな花や鳥、虫たちに挨拶をしながら、教会に着きました。

(さて、どうしよう。。。)

左側には例の草木に覆われた道が続いています。
しかし私は、朝の再生された空氣に助けられ、「行けるところまで行って見よう!」と、決心しました。

誰もいない静かな道。

人が通ったであろう道を見つけながら、山を登っていました。
登りながら時々振り返り、岩や木々に名前を付けて「私が迷わないように帰り道を教えてね」と、友達になって行きました。
それでも先が見えなくて、少し心細くなると、軽快なテンポの「あわのうた」を歌って魂の層を守りました。
そう、私はこの縄文時代から伝わる「あわのうた」を日常的に使っているのですが、元は皇室で身体の治療の為に昔から使われていたもので、確かここ数十年くらいで一般市民にも開かれたようです。
私は地球巡礼の際には、身を守る時に、ご挨拶に、ヒーリングに、祈りに、舞に、感謝に、ありとあらゆる場面に使わせていただいております🙏(エネルギーが変わりますよ♪)


話はそれましたが、あわのうたと自然界の友人のおかげで、私は前方に光が差すのを見つけました。
どうやら、山頂はもうすぐのようです。
少し息が切れましたが、当たりが見渡せる山頂に到着しました。
そこには背の高い大きな巨石が立っていました。

「あれ、これはあの女神じゃないかも、、えっ…なんだか男根(性器のシンボル)のよう。。。」
しかし、この場所は大きな岩山に守られているようで、私も直ぐにご神氣の中に包まれました。

神の声が聴こえるような静寂なエネルギーが流れました。

そして、私は祝詞を奏上して、持っていたアロマオイルと特別なお塩を捧げました。
その後に、岡野弘幹さんの「AMANOKAWA」の音楽と共に、舞をご奉納させていただきました。

自分の中のなんとも言えない深い源が、ゆっくり温かく動いているようでした。
とてもありがたい、予想外のご奉納となりました。

胸の中の温かさを感じながら、私はゆっくり下山しました。
友人になった石や木々達は、私の約束を覚えていてくれて、安心してホテルに帰る事ができました。

ホテルに帰ると、スタッフが出迎えてくれました。
山に登った事をお伝えすると、少し驚いた様子でした。
そして、岩の写真を見せて彼女の岩と同じなのか確認すると、やはり一緒でした。

彼女と話していて、私はある事に氣づきました。
あの岩の意味です。
それは、私が日常でとても大切にしている事でした。
あえて、答えはお伝えしませんが、ヒントはこの岩の名前(adrachti)にあります。
この日はギリシャに入り、2度目のご奉納舞でした。
とても嬉しいです。

全てのお計らいに、心より感謝申し上げます。


最後まで、お読みくださいました皆さま、ありがとうございました✨
今日も、美しい皆さまの心の平安をお祈りしております。


⁡2022.8.9
アムリタ 朝子

TRIP BLOG

"I want to feel the Earth with my barefeet when a certain time comes..." That is what I thought in 2015 when I first started going around the world to pray.
I became friends with beautiful land, and met people with heartwarming souls.
"We are all one", that is what I felt as we all danced, prayed, laughed together, and it has already been 23 countries.
I will keep traveling all over the world to give a prayer of gratitude.
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