ROCK THROWN

【ROCK THROWN ロック・スローン / 岩に身をゆだねて】

岩の床に横たわっていると 

このうえない安らぎに 

心奪われていく 

空を翔るハヤブサの羽ばたきを聞き 

今日という日の静けさに観じる日はいよいよ暮れなずんでゆく...

平和とともにあらんことを!


アリゾナ州 ペトリファイド・フォレスト 1999年 

Matthew Ericson


【掛け軸と作品に寄せて】

マスミ東京 横尾 靖様より

掛軸について 1500年前大陸より仏教伝来とともに様々な文化が日本に伝わりましたがその1つに表装技術も伝わりました。
最初は経典を装工したり写経の巻物を作ったり、また仏像の代わりに仏画を掛軸にしたり様々な形で和紙を利用した表装技術が習得されました。
その後掛軸は茶の湯で床の間の主役となるお坊さんの書かれた一行物を茶掛けの形で軸装されました。
江戸時代には琳派や狩野派などが掛軸や屏風の形でアートとして表現されさらに発展し作品と回りの裂地が作品全体を美しく調和させる日本独自の芸術性が表装技術を通して表現されてきました。
また掛軸にはそのような美しさに加え機能的にも優れていて掛軸は広げると大きな作品も巻き上げればコンパクトに納まり、屏風も広げると大画面に、折り畳めば1隻ほどのサイズに収納できるという特性があります。
今では和室や床の間が無くなりつつありますが現代空間にもマッチするような掛軸を作り出し世界に発信できればと思っています。  

マシューさんの写真を拝見したとき今まで見てきた写真とはどこか違う不思議な存在感を感じまた。
“Rock thrown”の作品はアメリカの大地にとても無機質に横たわる女性の裸体が生命が奥の世界から現れた瞬間を捉えたようでこれを表現できる和紙は和紙の王様である雁皮紙しかないと思い越前和紙の梅田和紙さんの4匁純雁皮紙にプリントしました。
表装に使用した裂地は正絹鬼絓(おにしけ)、一文字には朱箔竹屋町裂を使い作品と表装の究極の調和を考えて掛軸に仕立てさせていただきました。




アートフォトグラファーの夫、マシュー・エリクソンと横尾靖氏との掛け軸コラボレーション作品『ロック・スローン』を、只今【マスミ仲間の作品展】に出展させていただいております。

(西洋と東洋が融合する芸術は、いったいどうなるのだろう…)

希少なる越前雁皮紙の作品が仕上がった時、私は言葉を失いました。

たくさんの方々の愛と平和の想いと、伝統の手から紡がれたこの作品。
友人の皆さまに、お近くで観じていただけましたらとても嬉しいです。

開期は今週10月3日から8日まで。
展示の中には北斎の鍾馗様の複製の掛け軸もあるようです。
私もマスミ東京で芸術に触れられる瞬間をとても楽しみにしております。


美しい友人の皆さま、今日も素敵な1日をお過ごしくださいませ!

TRIP BLOG

"I want to feel the Earth with my barefeet when a certain time comes..." That is what I thought in 2015 when I first started going around the world to pray.
I became friends with beautiful land, and met people with heartwarming souls.
"We are all one", that is what I felt as we all danced, prayed, laughed together, and it has already been 23 countries.
I will keep traveling all over the world to give a prayer of gratitude.
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