Malta 1

ルフトハンザ航空で

シートをリクライニングすると、直ぐに後ろから押し返されました。
後部座席はスパニッシュ系の女性。

(まだ電気がついているからかな?振り返り聞くとムービーって。。。?また、後で確かめる?赤ちゃんでもいるのかしら?膝がわるいのかな、、)

機内が暗くなって、もう一度、今度は先に振り返り、訪ねてからシートを倒すと、また直ぐに押し返される。
「今、ムービー見てるから」と言った。
(ん?やっぱり。。。)
まぁ、でもフライト時間長いから、本でも読むからいいかなと、私は彼女に
「映画が終わったら教えてね」と伝えました。
画面を触ると角度調整が出来ました。
(彼女知らないのかしら…)


それから、
だんだん心に違和感が湧いて来て、自分が少し我慢しているのを感じました。
(いつムービーが終わるかもわからないし…)
そうだ、他の席があれば変わってもらおうかと、トイレに行った時にキャビンアテンダントに事情を説明しました。

すると、食事中なのに彼は「私が言います」と席を立ちました。

私は「あの、私がもう一度言いましょうか、、、たぶん、悪気はないんです、ご存知ないみたいで」と、自分で解決できないもどかしさも混ざって、彼に伝えました。

真っ直ぐ歩く彼。
席に着くと、まず私のシートをさっと下げて、後ろの彼女に毅然と短く説明しました。そして、私にも
「このくらいで大丈夫ですか?」
と、お心遣いをくださいました。



なんだかよくわからなかったけど、状況と自分の心を見つめて素直に伝える大切さを再び感じていました。
そして、彼への感謝。

私は自分が公平な状況を直ぐに見出せなくて、お人好しみたいで、少し情け無くなったけど、私もまた自分に判断できる体験があれば何方かにお伝えし、氣づき合えたらいいんだと思えました。
物事を1人で解決しようとしないでいいし、わからなくていいし、助けてもらうと嬉しいし、地球は、そのような美しいシェアの星なんだと受け取りました。
私の中には、何か1人で頑張らなくてはならないという焦りがあったのだと観じました。
目を閉じて、少しの間、内観しました…
我慢して頑張っていた自分や、競争社会で焦り続けていた自分が見えました。

「わたしは完全に委ねる事がどう言う事なのか知りたいです。助けてください」と、祈ることが出来ました。

肩の力も抜けてきました。
それに、自分を恥じることなんてないし、お人好しはきっと優しさの一つの現れ。


そう言えば、私も旦那さんの話を深く聞こうとしないで、直ぐに自分はこうだと強く主張していました。
その事にある時氣がついて、人の話を神の声としてダンボのような大きな耳で聞きたいと思い、先月、歌も詠んでいました。

【幻想を見聞きしているジャングルの
象の耳かり瞳閉じたい】

そう、よく考えたら彼女は時差で現れた自分の鏡でした。
氣づきをもたらしてくれました。


私は今
地球巡礼で、ひとりマルタにお伺いしています。
心のドアを開けて、「全ては良くなるためにある」と、大きな目を持ち観て行こうと思います。長い歴史の大地でお祈りさせていただきたいです。



最後まで、お読みくださりありがとうございました。
今日も、大好きな皆さまの幸せを、心よりお祈りしております。


ASAKO AMRITA

TRIP BLOG

"I want to feel the Earth with my barefeet when a certain time comes..." That is what I thought in 2015 when I first started going around the world to pray.
I became friends with beautiful land, and met people with heartwarming souls.
"We are all one", that is what I felt as we all danced, prayed, laughed together, and it has already been 23 countries.
I will keep traveling all over the world to give a prayer of gratitude.
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